屋根の塩害には気をつけて!塩害に遭いづらい屋根やメンテナンス方法を紹介

海岸付近の住宅屋根について 塩害を防ぐために ブログ

屋根の塩害被害にはお気をつけください。

海から近いエリアにある住宅は、塩害に遭いやすいです。

そもそも塩害に強い屋根にするもしくは対策を行うことをおすすめします。

こちらの記事では塩害について解説します。

塩害とはなにか、および塩害の対策について詳しく説明しているためぜひ参考にしてください。

屋根の塩害とは

塩害とは、塩分によって建材が劣化することです。

塩分を含んだ潮風が継続的に吹いてくることで、塗膜の劣化や金属部分の錆びなどを加速させます。

金属は特に塩分の被害を受けやすいです。

例えばトタン屋根などは金属屋根材でできているため、塩害トラブルが多いです。

錆びは金属建材の劣化を加速するため、さらに脆くなります。

塩害が起こりやすいエリア

海岸沿いの家

塩害が起こりやすいエリアは、「塩害地域」や「重塩害地域」と呼ばれています。

塩害地域とは、一般的には海岸から2㎞程度です。

ただしこの基準は地域によって異なります。

ご自身のお住まいのエリアがどの程度を塩害地域としているか、ぜひ確認してみてください。

ちなみに海岸から500m以内は重塩害地域と呼ばれ、特に塩害に遭いやすいエリアです。

塩害に遭いにくい屋根

瓦屋根

日本瓦の家

塩害に強い屋根の代表が、瓦屋根です。

瓦は錆びず腐食も起こりません。

瓦自体はほとんど経年劣化せず耐久性は50年以上、と非常に丈夫です。

ただし瓦屋根がメンテナンス不要というわけではありません。

そして瓦屋根は他の屋根に比べて工事費用は高くなる傾向にあります。

尚、瓦には種類があります。

種類別の特徴については以下の記事で詳しく紹介しています。

【瓦の種類ガイド】素材ごとに特徴がある!魅力や費用を紹介
素材ごとの瓦の特徴を紹介しています。素材が異なると、見た目はもちろん耐久性やメンテナンス内容も異なります。瓦屋根を検討する際は、見た目の好みだけでなくご自身の生活スタイルや予算、居住地域の気候に合った素材を選ぶことをおすすめします。

SGL鋼板屋根

海から近いエリアで金属屋根を希望されている方には、SGL鋼板屋根がおすすめです。

SGL鋼板とはガルバリウム鋼板を改良した鋼板で、SGL鋼板屋根は金属屋根の中で圧倒的な耐久性を誇ります。

ガルバリウム鋼板はトタンに代わって普及した鋼板です。

ガルバリウム鋼板はトタンに比べると格段に錆びにくいものの、SGL鋼板はさらにその上をいきます。

ただし絶対に錆びない金属屋根材はないため、定期的なメンテナンスは行ってください。

ガルバリウム鋼板屋根については以下の記事にて詳しく紹介しています。

地震にも強い【ガルバリウム鋼板屋根】の特徴:メリットとデメリットを紹介
こちらの記事では、ガルバリウム鋼板屋根のメリットとデメリットについて解説します。ガルバリウム鋼板屋根は近年特に普及率の高い屋根の種類です。しかしいくら人気の屋根材といえど、デメリットがないわけではありません。特徴を踏まえたうえで最適な屋根材を選びましょう。

屋根の塩害対策

定期的な掃除

屋根掃除

屋根に付着した塩分を定期的に洗い流すことで錆びにくくなります。

ちなみに海岸付近でなくとも、鳥の糞尿や落ち葉なども定期的に洗い流すと屋根の寿命を伸ばすことになります。

「掃除程度であれば自身でもできるかもしれない」と考える方もいますが、高所作業は危険につき屋根に登って掃除を行うことはおすすめしません。

もしご自身で掃除を行う場合は、ホースで水を流す程度に留めてください。

掃除頻度は年に数回程度で十分です。

定期的な再塗装

屋根塗装

塩分による塗膜の劣化は、定期的な再塗装である程度抑えることができます。

塗膜が劣化すると褪色やチョーキングが起こりやすくなります。

定期的に屋根の状態を確認して、10年に1回程度屋根の再塗装を行うことで劣化を遅らせることができます。

まとめ

海岸から近いエリアにある住宅は、潮風が含む塩分によって建材の劣化が起こりやすいです。

屋根に関しては、金属屋根の塩害リスクは特に高いためお気をつけください。

対策として塩害に遭いにくい屋根材を選ぶこともおすすめです。

具体的には瓦屋根やSGL鋼板屋根をおすすめします。

ただし塩害に遭いにくい屋根材を選んだとしても、メンテナンスは行うことは重要です。

定期的な掃除や再塗装を行って塩害を防いでください。


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