屋根の棟瓦における雨漏りの原因とは

屋根の棟瓦の雨漏り原因 ブログ

屋根のトラブルと聞いて、最初に「雨漏り」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

雨漏りというワード自体は聞き馴染みがあるかもしれませんが、雨漏りの原因や発生後の対応までご存知の方は少ないと思います。

本記事では、棟瓦という屋根素材からの雨漏りについて詳しく記載しています。

そもそも棟瓦が何かわからない方は、下記の記事をご覧ください。

屋根のてっぺんに注目!屋根の分水嶺【棟】の役割や特徴を解説
屋根のてっぺんと聞いて、どこを思い浮かべるでしょうか。屋根のてっぺんで面と面が合わさり山型になっている箇所を「棟(むね)」もしくは「屋根棟(やねむね)」と言います。本記事では棟の持つ役割や特徴、トラブル防止に役立つ情報を紹介しています。

屋根の雨漏りとは

雨漏りとは

雨漏りとは、雨が降ったときに屋根や外壁から雨水が浸透する住宅トラブルです。

どれだけ良い家でも必ず経年劣化は起こります。

劣化した箇所に隙間ができ、防水機能が弱まることで雨水が内部に浸透しやすくなってしまうのです。

また台風や地震などの自然災害によっても屋根や外壁の一部が破損することがあり、破損個所から雨水が浸透してくることもあります。

屋根棟はそもそも雨漏りが起こりやすい箇所ですが、特に棟板金は棟瓦に比べると劣化が早いため注意が必要です。

雨漏りが発生すると天井のシミやカビ、外壁の腐食といった二次被害を伴うことが多く、二次被害が発生してから雨漏りに気付くというケースも少なくありません。

雨漏りの原因は複数考えられるため、原因特定することは非常に難易度が高いことをご存知でしょうか。

専門の業者が入念に現地調査を行い、原因を究明し再発防止に向けて修繕を行うのです。

棟瓦における雨漏りの原因

漆喰のひび割れ

漆喰塗り替え

瓦自体は基本的に劣化が発生しない建材ですが、それらの隙間を埋めて固定している漆喰は年月の経過とともに劣化していきます。

劣化を放置するとひび割れや欠けが発生し、隙間から雨水が侵入してしまうことがあるのです。

漆喰のひび割れや欠けが起きた際は、漆喰の塗り替えを行います。

ひび割れや欠けが起きてもすぐに雨漏りするということは少ないですが、定期的なメンテナンスは必要です。

漆喰の劣化が築10年頃から始まるため、塗り替えは築15~20年頃に行うケースが多いです。

棟瓦のずれ・歪み

棟瓦の修繕

経年劣化や自然災害によって起こる

棟のずれや歪みは、経年劣化によって起こることもあれば台風や地震によって突発的に起こることもあります。

経年劣化や自然災害などによって棟の一番上に被せている棟瓦やその下に積んでいる熨斗(のし)瓦がずれると、隙間を埋めて瓦を固定している漆喰が崩れ下地部分が露呈してしまいます。

露呈した下地部分から雨水が浸透してしまうことがあるのです。

築20年ほど経過すると棟瓦を固定している銅線が経年に伴い少しずつ緩むため、特に瓦がずれやすくなります。

修繕①棟の取り直し

棟のずれや歪みが起こると、基本的には棟の取り直しと言って古い棟を撤去し新しく棟を設置する修繕が必要となります。

また昔からある家においては、瓦の下に敷き詰めた土の崩れが原因となることも多いです。

30年程前までは熨斗瓦の隙間を埋めるために土を敷き詰めていたため、長い年月をかけて湿気を吸い続けてきた土が次第に崩れていき、上に乗っている瓦がズレてしまうことがあるのです。

1枚瓦がズレてしまうとそこにできた隙間から雨水が流れ込み、さらに土の崩れが進行します。

土が崩れ減っていくことでその下にある屋根材の劣化を加速させ、最終的には雨漏りに繋がるという仕組みです。

こうなると所謂修理では根本的な解決にはならず、屋根の葺き直しといった大掛かりな工事が必要となるでしょう。

修繕②棟の積み直し

被害が大きい場合は積み直しと言って、屋根の棟部分を解体し新たな土台を作り瓦を積み直す工事が必要となります。

積み直しは築20~25年頃、もしくは台風や地震の後に行うケースが多いです。

一般的な家での費用は40万円〜80万円程度が相場となります。

まとめ

棟瓦における雨漏りの主な原因について説明させていただきました。

それぞれの原因に対する対策・対応については下記の記事に詳しく記載しています。

宜しければ併せてご覧ください。

屋根の棟瓦における雨漏りの対策・メンテナンスを紹介
屋根の棟瓦の雨漏り予防とメンテナンス方法を紹介しています。具体的には瓦の劣化や漆喰の塗り替え、瓦の積み直しなどについてです。築10~20年ごとのメンテナンスが重要で、費用相場も記載しているので併せてご参考ください。

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