屋根のてっぺん棟(むね)の必要性やメンテナンスの目安とは?

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【家】を構成する要素として、なにを最初に思い浮かべるでしょうか。

屋根のてっぺんにある棟(むね)は家を構成する重要な要素のひとつですが、知名度の低い部分でもあります。

棟ってなに?必要なものなの?メンテナンスはどのくらいの頻度でするべき?といった疑問を解消するべく、本記事では棟の必要性やメンテナンスの目安について記載させていただきます。

屋根の棟(むね)

そもそも棟とは家のどの部分のことを指すかというと、屋根のてっぺんで面が交差し山型になっている部分のことを指します。

これは「屋根棟(やねむね)」とも言い、屋根面同士の接合部分を覆い屋根材を固定することで屋根の分水嶺となっています。

要するに、雨水の侵入を防ぐ役割を持っているのです。

また棟の本数や配置によっても屋根の種類分けができるほど、棟は家全体の雰囲気を大きく左右する部分でもあります。

棟の劣化

棟は、屋根のてっぺんの接合部分であるという特性上強風の影響を受けやすく、剥がれ・飛散・変形といったトラブルが発生することがあります。

棟の素材によって劣化の具体的な内容は異なり、瓦を使用した棟瓦(むねがわら)においては棟の歪み、瓦の破損やずれ、漆喰の崩れなどが挙げられます。

金属製の板を使用した棟板金(むねばんきん)においては、固定するために使用している釘やビスの浮きや錆びが主です。

当然施工時には風荷重に耐えられるよう設計されているものの、日本のような台風の多い過酷な状況下では経年劣化を起こすことは避けられません。

特に築年数を重ねている家では、知らないうちに強風の影響による劣化が発生し雨漏りなどの被害につながってしまうことが多々あります。

棟のメンテナンス

屋根の上は日常生活でなかなか視界に入らないからこそ、定期的な点検を行うことが大切です。

もしもこの記事を読まれている方の中に、家を建ててから10年以上経っている方がいらっしゃれば、ぜひ一度メンテナンスや塗り替えをご検討ください。

棟の素材によってメンテナンスの推奨目安は異なるため、以下に詳細を記載させていただきます。

棟瓦(むねがわら)

棟瓦とは、棟をつくる際に使用される瓦を指します。

細かくいうと「日本瓦(にほんがわら)」という瓦を使用することが主で、地方でよく見かける伝統的な日本式の家の屋根に使用されていることが多いです。

瓦の耐用年数は50年以上と言われ、劣化することはほとんどありません。

そのため基本的には瓦自体の修繕や交換は必要なく、起こりやすい修繕としては、ずれてしまった瓦の積み直しや漆喰の再塗装などが挙げられます。

瓦を固定する漆喰の劣化や、台風などによるトラブルを加味すると10~20年に1回程度はメンテナンスを実施することが望ましいです。

棟瓦は高価ではあるものの、非常に耐久性に優れておりメンテナンス頻度は少なく済むのです。

ただし台風などの強風でトラブルが発生することもあるため、10~20年に1回程度はメンテナンスを実施することが望ましいです。

棟板金(むねばんきん)

棟板金とは、棟をつくる際に使用される金属製の板を指します。

日本で最も普及率の高い屋根であるストレート屋根や金属屋根には、この棟板金が使用されています。

屋根の頂上部分を「貫板(ぬきいた)」という板でおさえた上に金属板を被せるという構造のため、金属板を固定している釘が浮いてきてしまうことがあります。

修繕のほとんどは、この釘の締め直しです。

浮いてきてしまう原因には、太陽熱による熱膨張や釘の腐食などが挙げられます。

1900年代頃まではこの金属板の素材にトタンが使用されることが多かったものの、2000年代以降はガルバリウム鋼板が使用されることが増え、以前に比較すると錆びに強くなりました。

それでも棟瓦に比べると劣化は早く、耐用年数は15~25年、メンテナンス目安は7~10年ごとと言われています。

その代わり棟板金は扱いやすさ故に工期は短く、費用も安価に済みます。

まとめ

棟にもメンテナンスが必要ということ自体、ご存知なかった方も多いのではないでしょうか。

素材によって長所短所があり、メンテナンス頻度も異なります。

これから新築をお考えの方には素材選びの参考に、今お住まいの家のメンテナンスをお考えの方には安全快適に生活していただくためのメンテナンス実施の参考になれば幸いです。

ただし屋根の上の点検につき、ご自身での実施は大変危険です。

ご検討の際は、創業80年以上の実績と経験のある我々までお気軽にご相談ください。


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屋根のてっぺんリフォームとは

東京・神奈川・山梨の創業80年を超える老舗瓦屋3社による、屋根のてっぺんにある棟(むね)についての情報発信サイトです。

建物の中でも非常に重要な役割を持つ棟ですがその認知度は低く、気付いた時には取り返しのつかない事態になった家を瓦屋として多く見てきました。

また認知度の低さを悪用した悪徳業者も増えており、その被害は年々増加しています。

被害を未然に防ぐことが、老舗瓦屋としての使命と思い同じ志を持った3社共同で運営しております。