屋根および住宅を守るため:積雪の多い地域で行ってほしい予防策と対処法!

屋根および住宅に起こる積雪トラブル ブログ

積雪の多い地域では、冬季になると住宅の屋根にさまざまなトラブルが生じる可能性があります。

この記事では、積雪による屋根の問題や対策に焦点を当て、大雪が降った際のケアや特有の工夫について詳しく解説します。

住宅の安全を確保し、快適な冬季を迎えるためのポイントを押さえましょう。

積雪による住宅トラブル

雪の重みによる屋根への負担

積雪による住宅トラブル

雪は降っている時点では柔らかく軽いものに見えるかもしれませんが、積もって固まると非常に重くなるため油断は禁物です。

積雪量が多く屋根の上に積もった雪の重量が増すと、屋根に負担がかかり損傷や崩落の危険が生じます。

特に屋根の勾配が緩やかな屋根は雪が留まりやすく、負担も大きいです。

氷の重みによる屋根への負担

重量が屋根に負担を与えるのは雪だけではありません。

融雪後に凍結が続くと、屋根のあらゆる部分に氷が形成されます。

これが大量に蓄積すると、氷の重みによって屋根の構造に負担がかかります。

融雪による雨樋や排水口の詰まりと破損

外れた雨樋

昼間に積もった雪が日中の気温上昇で融けることで、屋根から水が滴り落ち氷の付着や凍結による被害が発生します。

融雪によって屋根上の雪が溶けその水が雨樋や排水口に流れ込むと、寒冷な夜間に凍結します。

これにより雨樋や排水口が凍結して詰まり、もしくは破損が発生することがあります。

凍結によって水が膨張するため、雨樋や排水口の部品の割れや管の破裂を招く恐れもあります。

雨水の地面垂れ流しはトラブルの原因に!雨樋からの正しい排水方法について
一般住宅のほとんどに設置されている雨樋ですが、この雨樋から流れ落ちた雨水を地面に垂れ流しにしていると、床下に湿気が溜まるなど様々なトラブルにつながります。今回の記事では、雨樋からの排水に関するトラブルおよび対処法について解説します。

建物の外壁への影響

外壁ひび割れ

屋根から滴り落ちた水が夜間に凍結して外壁に氷が付着すると、外壁に凍結した氷の層が形成されます。

これが長期間にわたって続くと、外壁材に悪影響を与えクラックや変形が生じることがあります。

クラックとは、亀裂やひび割れのことです。

特に0.3mm以下のひび割れを「ヘアクラック」、0.3mmを超えるひび割れを「構造クラック」と呼ぶこともあります。

雨漏りと天井の損傷

凍結が続くと、雨漏りのリスクが高まります。

屋根の隅々や雨樋周辺に氷が詰まりやすいため、融雪後の凍結が天井に雨水を浸透させ、天井材や内部の断熱材に損傷を与える可能性があります。

また屋根の棟部分は特に雨漏りが起こりやすい部分です。

棟部分からの雨漏りには特にご注意ください。

屋根の棟板金における雨漏りの対策・メンテナンス
屋根の棟板金において雨漏りが起きた場合どのような対処が必要か、そして雨漏りが起きないためには日頃どうすればいいかを詳しく紹介しています。雨漏り発生時の対処は、雨漏りの原因によって異なります。代表的な原因をいくつか載せているので、参考にしてください。

屋根被害を防ぐために日頃から行えること

積雪地域の住宅では日頃から以下の点に注意し、大雪に備えることが重要です。

雪かきと除雪

雪下ろし

定期的な雪かきや、屋根や雨樋、排水口の雪の除雪を行い、積雪の負担を軽減します。

ただし高所作業は危険が伴う作業につき、十分な注意を払って行ってください。

尚、ハシゴを使用した作業は必ず2名以上で行いましょう。

1名が作業を行い、1名がハシゴを支える必要があるためです。

断熱材の充実

良好な断熱材の設置は、屋根の融雪を促進し、雪の滑りやすさを減少させます。

断熱材とは熱移動を防ぐための素材で、建物の壁や天井に使用されるものです。

特に屋根に断熱材を取り付けることを屋根断熱と呼びます。

断熱材は屋根の内側につけることが多いです。

屋根部分を行うことで屋根裏空間が外部よりも暖かくなるため、屋根表面に積もった雪が融けやすくなります。

また断熱材は雪融けを早めるだけでなく、夏場の厚さ対策にもなります。

夏場でも熱が屋根裏にこもりにくくなり、暑さ対策としては天井断熱より有効です。

尚、屋根裏の換気を行うことも同様の効果を期待できることでしょう。

大雪が降った際のケアと注意事項

雪かきのタイミング

大雪が積もる前に積雪の負担を軽減するためにも、雪かきを計画的に行います。

雪を大幅に溜めてしまうと、雪かきの作業が大変であるだけでなく事故のリスクも上がります。

こまめに行うことをおすすめします。

雪の落下を防ぐフェンス設置

落下した雪が通行人に当たることは想像しているよりも大きな事故に繋がりかねません。

降ってから時間の経過した雪は石のように固まっていることが多いためです。

近隣に通行人が多いもしくはご家庭に子供がいるなど、特に屋根からの雪の落下が危険な場合はフェンスやバリアを設置して安全を確保することもおすすめします。

住宅トラブルは予防がなによりも大切

積雪の多い地域での住宅メンテナンスは、様々なリスクに備えることが不可欠です。

定期的な予防対策や大雪時の適切なケアを行うことで、屋根トラブルから家を守り安心して冬季を迎えることができます。

積雪地域に住む方は、これらのポイントを参考にして、冬季の住まいの安全を確保しましょう。

ちなみに積雪量によっては、屋根に雪止め金具を設置することもおすすめです。

詳細は以下の記事でまとめているため、ぜひ併せてご覧ください。

住宅の雪害被害を防止するために!屋根に取り付ける「雪止め金具」とは
雪の降る地域では、冬になると雪による住宅被害が出てしまうことが多いです。被害内容は様々あるものの、屋根に「雪止め金具」を設置することで防ぐことのできるものもあります。今回の記事では、雪止め金具を設置するメリットや注意事項を紹介します。

まとめ

十分な予防策を講じていても屋根トラブルが発生してしまうこともあるでしょう。

万が一積雪による屋根トラブルが発生した際は、屋根のてっぺんリフォームにご連絡ください。

東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県・山梨県の対応が可能です。

以下フォームよりお気軽にお問合せください。

お問い合わせ

棟の修理・点検の事なら、屋根の専門家にお気軽にご相談を

どんな些細なご不安でもまずはご相談ください。

お問い合わせエリアに応じて、創業80年以上の実績と経験のある我々が対応させていただきます。

お問い合わせフォームまたは下記電話よりご連絡ください。

東京エリア:株式会社石川商店(03-3785-1616

神奈川エリア:株式会社いらか(0463-34-3501

山梨エリア:有限会社一ノ瀬瓦工業(0120-492-901

(上記エリア以外でも、対応可能な場合もあります)

対応が難しいエリアの場合は信頼できる全国の屋根屋さんを紹介させていただきます。

屋根のてっぺんリフォームとは

東京・神奈川・山梨の創業80年を超える老舗瓦屋3社による、屋根のてっぺんにある棟(むね)についての情報発信サイトです。

建物の中でも非常に重要な役割を持つ棟ですがその認知度は低く、気付いた時には取り返しのつかない事態になった家を瓦屋として多く見てきました。

また認知度の低さを悪用した悪徳業者も増えており、その被害は年々増加しています。

被害を未然に防ぐことが、老舗瓦屋としての使命と思い同じ志を持った3社共同で運営しております。