【屋根材の起源】日本の屋根形状と瓦の歴史

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屋根の歴史をご存知でしょうか。

当たり前に私たちの生活に存在している屋根ですが、改めて歴史を紹介させていただきます。

日本最古の瓦葺き:飛鳥寺に使われた瓦の歴史

縄文時代の日本の住居は竪穴式住居は藁葺ではなく草葺の屋根でした。

木材などで骨組みを作り土や葦、ススキなどの植物で屋根を作ります。

藁葺ではなく草葺だったのは、当時まだ稲作が始まっていなかったことが起因しています。

そのため稲作が開始した弥生時代の高床式住居は、藁葺の屋根でした。

これは日本に限らず高温多湿なアジア全体を通して見られる特徴です。

その後西暦600年頃に朝鮮半島から日本に瓦が伝わり、飛鳥寺に使用された瓦が日本最古の瓦葺きと言われています。

この瓦屋根文化が今現在まで残っているのです。

時代の変化とともに寺社だけでなく城郭にも瓦が使用されるようになり、民家にも瓦が使用されるようになったのは江戸時代に入ってからと言われています。

後に屋根の軽量化のため金属製の瓦も作られるようになりました。

ただしこれは高級品として寺社や城郭で使用されることが主で、民家での使用は明治維新以降と言われています。

日本建築の特徴:勾配の強い屋根の必要性

伝統的な日本建築の屋根は傾斜がしっかりついています。

これは日本が雨の多い気候であることが理由です。

ビルの屋上のような平らな屋根はほとんどありません。

日本に住んでいると、屋根といえば傾斜のついた三角形のものを想像するかもしれませんが、例えばヨーロッパでは屋根が平面な建物も多いです。

屋根の形は多様:日本の伝統的な屋根の形状と特徴

上述した所謂三角形の屋根の形を「切妻屋根(きりつまやね)」と言います。

構造がシンプルで棟が少ないためその分雨漏りのリスクが低く工事費用やメンテナンス費用を抑えられます。

またシンプルさ故に屋根材を選ばないため、洋風な家にも和風な家にも合わせやすいです。

もう少し棟の数が増えて構造が複雑化した屋根の中でよく見かける形に、「寄棟屋根(よせむねやね)」や「方形屋根(ほうぎょうやね)」などが挙げられます。

これらの屋根は、切妻屋根と比べると構造が複雑故に工事費用やメンテナンス費用は高額となります。

ただしその分4つすべての外壁が軒先によって太陽光や雨水から守られるため、外壁面の劣化は遅くなります。

その他にもたくさんの種類がありますが、それぞれにメリットデメリットが存在し見た目の雰囲気も異なるため外見的好みも含めて生活スタイルに合う屋根の形を選ぶことができます。

実際に家を建てる際には、屋根屋さんや瓦屋さんに要望や懸念点を伝えて相談することをおすすめします。

まとめ

以下の記事では、日本でよく見かける屋根の種類についてより詳しく紹介しています。

各屋根のメリットデメリットにも触れているので、家を建てる際の参考になれば幸いです。

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